Vol.5 合同曲「人生が1時間だとしたら」の紹介
- 合唱団 ぬっく
- 2025年4月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年4月30日

⭐️「人生が1時間だとしたら」ってどんな曲?
私たちが過ごす一生の時間を60分に、そして四季に例えた詩です。最初の15分にあたる「春」、その青春の時代に培った青々しくも美しい経験と、その後訪れる45分への豊かな期待を込めています。『キリンの洗濯』で第40回H氏賞、など多くの賞を受賞している現代詩人、高階杞一さんの詩集『春’ing(はりんぐ)』(1997年)から。ユーモアに満ちた言葉が軽やかに紡がれ、私たちの身を浸し、心に深い余韻を残します。
横山潤子さんはこの詩を自由に捉え、印象的なリズムと旋律で遊び奏でています。メロディの後ろでポリリズムのように交唱するヴォカリーズは、作曲者がどこかの自然園で聞いた「3万匹のカエルの求愛の鳴き声」による不思議な音響をイメージしているそうです。
2006年に出雲市立平田中学校合唱部(指揮:原豊)によって女声版が委嘱初演され、2012年に熊本大学教育学部附属中学校コーラス部(指揮:柗村美紀)によって混声版が委嘱初演されました。どちらも「笑いのコーラス」(カワイ出版)に収録され、コンクールの舞台を中心に歌われてきました。
⭐️横山潤子作品のススメ
合唱界を代表する作曲家の一人。これまでに、ぬっくはたくさんの協働をさせていただきました。服部が初めて横山作品に触れたのは、「春風」(同じく「笑いのコーラス」所収)を初めて聞いたときのこと。なんだこの作品は!?これを書いた作曲家は誰!?
アドレナリンがほとばしったことを覚えています。彼女の作品は、小・中のコンクールで多く歌われています。ですが、世代を問わない作品が多いこと、人生へのエールを送る作品が多いことから、この作曲家の素晴らしい魅力をもっと多くのオトナ合唱団に感じてもらえたらと願っています。
★横山潤子作品の魅力
❶選ぶ詩がステキ!
とくに覚和歌子さんとの共作は名曲多し!
❷ユーモアに溢れた音楽!
真面目に整列しては歌えません!
❸独特の“間”!
一筋縄ではいかない自由自在なフレーズ感!
などなど
★横山潤子作品 これだけは聞いといて!
❶たましいのスケジュール(覚 和歌子 詩)
たましいのいく先。私たちは一生を終えどこへ帰るのか。
❷その木々は緑(覚 和歌子 詩)
少年の成長する姿を新緑の木々が伸びる風景と重ねます。ヴァイオリンが付いたりもします。
❸春風(マザーグース/吉田 映子 訳詩)
爽やかでキュートな作品。マザーグースの寓話が元テキスト。
などなど
⭐️指揮者から一言(選曲理由や意気込みなど)
気づけば、私も30歳を過ぎました。この詩で言えば「夏至」を過ぎたあたりでしょうか。太陽がもっとも高くなる時期です。この後「盛夏」がやってくるのでしょう。
参加する合唱団のメンバーそれぞれの人生へのエールソングを意して選曲しました。おおよそ「春」の季節は過ぎ、「夏」の季節を過ごす年代。70人それぞれの「春」の思い出を想起し、これからの「夏」「秋」「冬」へ進む道筋を夢想します。



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